柏 秀樹 OFFICIAL BLOG
ヒデキの部屋

  • ひとりごと…

メーターひとつでもサイエンスが大事!

赤から白に変身したのタイガー君のデジタル速度計は読みやすいです。だけど時計は文字が小さく、しかも細い。スペースがあるのだから、これは要改善だった。新型はどうかな?

タイガーに限らずすべてのメーカーのバイクに関しての話。設計や開発ライダーが、若いとこうなる。視力が怪しい50、60代は当たり前の時代だから、この辺のことを良くわかって作り込まないと、ね。

フュージョンはその意味で、素晴らしかった。古い乗り物のたとえだけど、「情報伝達」という非常に重要な機能はもっと重視されなければならない。フルバンクのギリギリの操安設定も大事だけど、基本情報保護が大事なのよね。

好き嫌いの恣意性を入れずに、の判断ですが、文字のサイズや書体はもちろん、文字の色と基盤のコントラスト、さらにメーターガラスの反射も勘案し、順光、逆光、大雨などまで視野に入れてチェックします。たとえば私のタイガーは、メーター本体の角度を2度上向きにしています。私の座高とシート設定では速度文字の上部が隠れてしまったからです。写真で上の文字がかけているのがわかるでしょ。これの角度を変えて改善した。新型はこれも改善していると期待しています。

さらにそのバイクの最高速度域での文字読み性まで保証できてナンボ。高速走行時の風圧や振動の影響まで考えてのメーターデザインにしなければならない。

ホンダフリーウエイの250ccスクーターの後継車フォーサイトは、速度の目盛りが煩雑で読み取りにくく、指摘したらリヤディスク式になった時に目盛りがすっきり。アナログ表示のメリットを活かす改良がなされました。

初代キャブ式のCB1300SFのどっかんパワー&極太のトルクは美味この上ないものだったけど、メーター色は青ムラサキぽくて冬に寒いし、暗いトンネルで怖いことを指摘。奥多摩の夜10時のたった1人のトンネル内走行をイメージして下さい。

青ムラサキ照明はインパクトあるけど、ね。次のマイチェンですぐにクリーム色になったけどやや平凡。クルマのBMみたいに赤系暖色の方がウケも良いだろうともコメントしたかな。

デジタルパネルの時代になりましたが、イマドキの最新型ならたとえばニンジャ250は、文字とメーター基盤のコントラストが良くて非常に読み取りやすいし、カッコいいし、とても良い例です。

スペックに出ないこのような仕上がり度は本当に大切なんだ!と今でも思っています。e382bfe382a4e382ace78783e8b2bbe8a888