柏 秀樹 OFFICIAL BLOG
ヒデキの部屋

  • ひとりごと…

悩みごとなど、聞いていませんか?

個人的な面識はないが、知人のバイク仲間Aさんが事故で亡くなったという。Aさん場合は、この写真(スペインのバイク雑誌「solomoto」の記事より転載)のよう形ではなく、ガードレールを支えるポールに体が激突して即死したらしい。単独事故の場合は大別すると、ライダー自身の問題(運転スキル)と、道路およびガードレール形状や構造の問題、あるいは人とモノの両方の組み合わせが考えられる。

ガードレールによって救われる命がある。多くのクルマならそうかもしれない。一方で、バイクは転倒するとライダーもろとも路上を滑ってガードレールの下に潜り込んで止まる。あるいはガードレールをくぐって崖下に落ちることもある。そして、ガードレールを支えるポールに激突して命を落とす例もある。昔からそうだったし、これから先もそうだ。ガードレールの安全性が改善されない限り、こんな死亡事故は続くだろう。

こうならないためにはカーブでスリップダウンしないことなのだが、スキルを磨きつつ、用心深く走るしかない。運転に「絶対」はないけれど、安全性は大きく確保できる。リスクダウンのためには合理的な練習をコツコツと積み重ねることがイチバン大切。飛ばしてこそ上手くなる、頑張ってこそ上手くなるという幻想を捨てて、少しでも早く、正しい練習方法とセルフチェック能力を高めることだ。とりわけブレーキ能力は重要。すべての速度の適・不適を決める決定的判断要素であるからだ。ブレーキが上手くないなら、早め早めのブレーキ準備。作業前倒し(FL:フロント・ローディング)の習慣化を常に意識していきたい。それだけで間違いなく安全性は大幅にアップする。上手い人でもFLがイチバン大切というのも真実。

ちなみにAさんの事故について、友人は保険会社から、こんなことを質問されたという。
「最近、Aさんは悩みごとがある、などと聞いていませんか?」

仲間と一緒に走っている時に自殺ですか?
そんなことを考えるより、保険会社は事故が起きにくくなる教育と道路やガードレールの改善充実にコストを掛ける方が収益性が上がる、という仮説を立てれば、それもあながち外れとは言えないでしょうね。もしも「虫歯になった時の保険」というのがあるなら、保険会社は必死に虫歯にならないための教育を充実させるでしょうね。それと同じ。e382ace383bce38389e383ace383bce383ab