柏 秀樹 OFFICIAL BLOG
ヒデキの部屋

  • ひとりごと…

明日はグルグルとUターン!

今日は私が首都圏グルグルを担当して、福田先生は富士箱根でトレツーという予定だった。けれど、朝は雪景色のため中止。久々にゆったりした週末だ。そして明日はKRS「Uターン」の日だ。天気良さそう!

Uターンが上手くなりたくてたくさん受講生がきてくれる。上手くなってもらうのが私としては嬉しいし、実にやり甲斐を感じている。私のライテクは少しずつ教え方が変わり、進化し続けていると思っているが、ライテクといえばやはり私の原点はUターンだ。あれは20数年前のこと、とある雑誌の編集長立ち会いのもとで、新型車(600cc)のインプレ記事用の撮影をした。場所はお猿さんがたくさんいる西伊豆の波勝崎(はかちざき)。雑誌の写真は想像以上にたくさんのカットを撮るから、走行シーンだけに時間を割くことはできない。だからさっさとUターンしたい。そんな一心でカメラマンが狙ったところでコーナリングを決め、サッとUターン。シャッターチャンスが多くなれば写真の選択もラクにできる。もちろんコーナリングもバンク開始、フルバンク、立ち上がりなどそれぞれのアングルから撮影する。これを計算して、フォームも速度もラインも数種類に分けて走る。無事に走りのカットを撮り終えたら「柏さん、今度、ウチの雑誌でライテク記事を書いてよ!」と頼まれた。編集長はどうもクイックなUターン(といってもブレーキターンで遊んでいただけ:これもターンの角度がいろいろある)を見てライテク記事を思いついたらしい。以来、1980年代後期からずっと今まで、いろんな雑誌でライテク記事を書き続けている。縁は奇なもの味なモノ?

伊豆でも東京でも能登半島でも林道でもパリダカでも北米でもサンティアゴでも、朝でも夜でも、雨でも真冬でも激しい暑さの中でも、桜の花の下でも最新型でもポンコツでも、座ったままでもスタンディングでもいろいろやった。そしてこれから出てくるであろうオートマチック新型車のUターンも楽しみにしています。ここだけの話、プログラム設定が大変だろうな。オートマだって練習しないとUターンで転けます、はい。ともあれ、いろんなUターンを思い出します。そしてもちろん撮影中にUターン・ゴケしたことがあります。強風の中で転倒して、カメラマンがニヤリとしたことなどが、とりわけ濃い記憶になりますね。箱根の、とあるスペースで、CBR1000RRに乗り、フルステアでステップが地面に当たるぐらいの極小ターンをグルグル撮影していたら、ハイキングしている高齢者の団体様が足を止めてギャラリーになったこともあります。「お兄さん、上手いねえ!」「はい、中国雑伎団です」なんて冗談で笑ってもらいながらの撮影となりました。見るだけ見て、それだけか?おひねり、置いてけ〜。なんちゃって。

今までたくさんのグルグルUターン。過去から今日、そして明日も、その先も、いろんなところで、いろんなバイクで、いろんな人と、笑顔で、ずっとUターンです。明日はそんな思いを込めて、一人一人に、それぞれの体格とバイクの特性と技量に合った適切な上達方法をお伝えしようと思います。おっと、今回も駄洒落が出てこないなあ。柏 秀樹といえば駄洒落って、そんなこと、一体誰がUターン?