柏 秀樹 OFFICIAL BLOG
ヒデキの部屋
-
ひとりごと…
FA以前に日本の道は・・・
ミクシィのブログでも書いたことがあるんだけど、日本のガードレールは危険なんだよね。クルマのことを前提に作っているので転倒してスリップしたまま滑走するバイクはそのまま崖下に落ちたり、ガードレールを支えるポールに直撃して、軽い打撲で済むかもしれないのに酷い事態になったりするんだ。パリのセーヌ川沿いのアンダーパスで亡くなったダイアナ妃だって、真っ平らな壁なら斜めにぶつかることではじき返されていれば、ことはもっと軽度で済んだはずだ。トンネル内も柱やポールなどの突起物があってはどんなに凄く安全性の高いクルマやバイク装備でもどうにもならないのだ。ともあれ、スペインを代表とするラテン3国などはそれでもガードレールの安全性について具体的な対策を進行させている。特にスペインの進歩は素晴らしいし、スペインの雑誌「ソロモト」はいつもこの問題をきちんと取り上げ、衝撃吸収性の高いガードレールを採用したり、ポールそのものを露出しないように作ったり、ポールにクッション材をセットしたりなどの創意工夫がなされていることも報告し続けている。昨年のことだが、伊豆スカイラインで遭遇した事故ではライダーがガードレールのポールに直撃していた。救急車が到着するまでに40分もかかった。転倒するライダーが悪いという簡単な問題ではなく、ベストな道路・ガードレールを造ってこその行政である。単純にコストが、といわれるかもしれないが、事故が起きやすい場所などデータがあるのだから要所要所でもいいからベストなガードレールがどういうもので、どこにセットするのがベストなのか検証して欲しい。ライダーのことを考えたガードレールがどんどん増えて欲しい。国土交通省のなどがハイテクを追いかけるのもいいが、FAも日本の道もまずは基本に立ち返って考えておくべきことが多いと思う。
- カテゴリー
- ひとりごと… (264)