柏 秀樹 OFFICIAL BLOG
ヒデキの部屋

  • ひとりごと…

2月7日は笑顔の熱い日に!

受講生から「乗っているバイクが大型ツアラーだけど、サーキット走行は大丈夫でしょうか?」という質問をいただいた。もちろん大丈夫ですと返答しました。サーキット走行に適したスーパースポーツ系バイクで走ると楽しいのは事実。でもKRSは大型ツアラーだけではなく、セローやF650GSなどオフ系などのバイクでも楽しめるように、機械的な特性やこれに合わせた乗り方を機種別にアドバイスします。バイクが速すぎてどんどんリスキーな世界に入っていくよりもまずは楽しい!と思っていただけるためにはアンアンカイ、つまり「安全」「安心」「快適」が必要です。その認識と経験の後にきちんとついてくるのが真の速さなのです。私や福田先生が長年培ってきたノウハウ(福田先生の超絶な速さの元になる究極の滑らかさ:すべての道なき道も走りきれる私のエッセンス)をできるだけ丁寧にお伝えして「速さ」よりもまず「上手さ」を提供したいのです。寒い冬だからこそ、落ち着いてちゃんとやれば、どんどん上手くなって心も体もポカポカに温まることでしょう。

別の受講生から質問が寄せられました。サーキットで何をやるのですか?という内容ですが、公道ではできないことです。たとえば「直ピー・カートロ」も公道では前後の車両があってなかなかできないし、誰もこれをチェックできませんね。しかし、サーキットなら安全に試すことができます。この「直ピー・カートロ」という単純な作業でも個人差はすごく大きい。曲がるテクニックではないのに、です。まっすぐ走行がきちんとできれば、上達は早いし、道を選ばず、どんなバイクでもすぐに楽しくなるのです。また、直線でのフル加速も豪快でワクワクできる重要な瞬間であること。カーブをハラハラドキドキして走る必要はないし、カーブでもデリケートなスロットルワークやブレーキ操作もそこで磨けるのです。

そして同時開催のFA(ファーストエイド)もKRSはかならず1年に1度やっています。人の命の重さをきちんと再度確認する日が最低でも1年に1度は欠かせないと考えているからです。いくらテクニックがあっても人は日々の運転でついつい油断するものです。油断していなくても、いざとなったら身内や仲間あるいは他人でも事故に遭って助けられなかったら後悔してしまいます。FA講習を定期的に受けていないと、いざというときに実践できないものです。だから、そういったシリアスなことをあえて実践実感しておきたいのです。本当の楽しさはこういったバックボーンを大切にする考え方から生まれると信じています。1次安全(できるだけ事故らない機械技術)、2次安全(できるだけ身を守る機械技術)だけではまったく不足です。人の命の重さを知ることで始まる0次安全と事故が起きた後の2次災害防止となる3次安全のセットで理解し実践できることこそがKRS流のFA講習の基本概念なのです。

モーターサイクルライディングはバイクの高性能に乗せてもらう受け身の娯楽ではなく、自ら感動を掴み取る純粋でクリエイティブなヒューマンスポーツです。皆様が普段感じているちょっとした疑問にも楽しくお応えしたいと思います。当日はプロカメラマンによる皆様の走りも激写し、のちに配信させていただきます。練達の講師陣と素晴らしい講習・走行環境のもとで、さあ、当日も笑顔で楽しく走りましょう!