柏 秀樹 OFFICIAL BLOG
ヒデキの部屋

  • ひとりごと…

バイク用ETC、もっと安くならないかなぁ。

1990年代後期以降のパリダカールラリーの準備でパリへ行った時は、写真のような「テレカルテ」を使っていました。
日本で言うテレフォンカードです。
最初からICチップを取り入れて不正使用を防止していました。

日本はテレフォンカードも高速道路で使うハイウエーカードも、安直なカード製作のために大量の偽造モノが出回り、大きな損害を出しました。

何か事件が起きてから、ことを改善対処するというさまざまな分野での日本の甘い行動パターンが言われて久しいですけど、こんなところにも平和ぼけの一部を感じました。

ちなみにこの後からフランスは一気に携帯電話が普及しました。
通話器本体を無料で配布し、通話料による増収で投資分を早く回収し、収益を上げるという考え方だったようです。どこまで正確な情報か不明ですが。

日本の携帯電話は一部の人間に高額なモノを買わせ、時間をかけてゆっくり普及。
広く普及するのにすごく時間がかかりました。フランスの普及速度は尋常ではないという印象でした。
それでも現在の日本の通話料はけっして安くない。
若い人が携帯電話代に使うコストは予想以上に高いと言われ、そのまま可処分所得の減少となり、景気回復の足を引っ張る形になっているとも言われ続けています。

高速道路のETCもそうですね。当初はクルマ用で本体が5万円ほどしていました。
クルマ用は今、1万円以下でセットアップできる。でも、バイクのETCは今でも高額なまま。

振動や水対策などバイク用は高い精度と信頼性が、クルマ用以上に求められるのはわかりますが、それでも割高感が否めません。
確か現状でバイク用ETC製造会社は2社のみだから価格競争が進まないのか。

ちなみにバイク用は取り付け工賃込みで一体式が約3万円。スマートな別体式ではなんと5万円近く掛かっているのが現状。バイク本体価格比から言っても、ちょっと、高すぎませんか、と言う感じです。

はっきり言って、バイク用ETCはセットアップ代込みで2.5万円弱までが使用実態と合う感じ。製作会社2社の言い分はあるでしょうが、ユーザーサイドではそのように思えてなりません。

ETCが安くなれば、装着率が上がり、動き:消費行動がさらに活発になり、1人でのバイクの複数所有もしやすくなる。

要は携帯電話代での消費よりも、たとえばバイク関連の消費の方が経済安定の牽引役としては大きいと思うのです。もちろん携帯電話関連の業種が悪いといっているのではないのですが。

机の中で眠っていたフランスの「テレカルテ」を見て、そんなことを思いました。

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